HySPEED工法で作られる高度な砕石杭は、地震の揺れや液状化に強く、安全な地盤を造ります。
従来のセメント等による工法では、地震の際に起きるせん断での破損や、液状化による被害を引き起こします。
HySPEED工法で施工した杭なら、せん断に追随するため破損せず、また水を通すため水圧を逃がすことができ液状化を低減することができます。
HySPEED工法は、ドリル先端部分に、新技術の「ピストンバルブ」を搭載し、投入した砕石を突き固め、頑丈な地盤を造ります。ピストンバルブのハンマー転圧機能により、従来の施工時間を大幅に削減しました。
施工後には、平板載荷試験杭頭1箇所(設計過重の3倍)で測定をし、仕上がりの強度を明確に知ることができ安心です。
従来の砕石杭工事より必要機械を大幅に削減することで、工事の省エネルギー化を実現しました。
HySPEED工法のCO2排出量は、他の施工に比べ、1戸分の施工につき約5,000Kg削減されています。
また、天然の砕石のみを使用した施工ですので、土壌汚染や環境破壊などの悪影響を起こすことなく、健康的な住環境をご提供します。
HySPEED工法は、天然の砕石で地盤に砕石杭(砕石パイル)を造ることによって、
軟弱地盤を強い地盤に変え建物をしっかり支え、地震時の液状化から地盤を守ります。
HySPEED工法で行う地盤の掘削は直径400mmになります。
その中に天然砕石を詰め、ハンマーで圧力をかけながらしっかりと締め固め、高い強度をもつ砕石杭を造ります。
できあがった砕石杭はそれぞれが直径450mmほどになり、杭周辺の地盤も非常に強度が高まって、複合的に建物を支えます。
大きな地震が発生すると、地層にせん断力がかかるため、従来のセメントなどによる工法では破損が起こってしまいます。
しかし、HySPEED工法で使用する砕石杭は、せん断に追随するため破損することがありません。さらに、地盤そのものを強化できるため、共振を和らげる効果も持っています。
大きな地震が起こると、地震等の振動により土粒子構造(砂質・礫質土)が崩れ、土粒子間の間隙水が押出され砂と共に液状化し、地上に向かい押上げられる現象が発生します。
しかし、HySPEED工法で作られる砕石杭は水を通すため、水圧を逃がして液状化を低減できます。
HySPEED工法で作った砕石杭は地盤の大幅な変化がない限り、朽ちたり錆びたりすることがありません。そのため半永久的に強度は保たれ、将来家の建て替えをするときも、同程度の家であれば繰り返し使うことができます。
役目を果たした後のとセメント系柱状杭や鋼管杭は、地中にそのまま残っていると産業廃棄物になります。例えば将来土地の売却を行うとき、埋設物(産業廃棄物)として取り扱われ撤去を求められる可能性があります。それに比べ、HySPEED工法で施工した砕石杭は産業廃棄物(コンクリート、鉄パイプ)として扱われないので、将来取り除く必要がありません。
今まで施工ができなかった、地下水の多い地盤やセメントの固まらない腐植土の地盤、セメントと混ざると六価クロムの出る火山灰の地盤でも、問題なく施工ができます。